整備事業場とユーザー車検(代行業者を含む)の違いは?
ユーザー車検とは、自動車ユーザー自らクルマを国の検査場へ持ち込んで車検を受けることをいいます。ユーザー車検代行とは車検代行業者がユーザーの皆さんに代わってクルマを国の検査場へ持ち込んで車検を受けることをいいます。
これらの場合は一般に、車検の際に点検整備を実施しないケースがほとんどです。最近のクルマがいくら故障しなくなったとはいえ、点検整備をしないと不具合が発生する確率は高くなります。
これに対して整備事業場は国から認証を受けた事業場ですから、一般にユーザーの皆さんから車検の依頼を受けた場合は、クルマの状態を点検し、点検の結果、必要となった整備を実施し、安全面や公害防止面などを十分に確認したうえで車検を受けます。
ユーザーにクルマの「保守管理責任」があるという観点からも、車検時には検査だけでなく、きちんと定期点検整備を実施することが望ましいのは当然のことといえます。なお整備事業場では、定期点検を実施したクルマには整備保証をしておりますので、より安心してクルマを使用できます。
こちらから整備事業場と車検代行業との違いをマンガでご覧いただけます
(自動車整備振興会連合会のサイトにジャンプします)
富山県内の認証工場(振興会会員に限る)
■新川地域(魚津市、黒部市、入善町、朝日町)約140社
■富山地域(富山市、滑川市、舟橋村、上市町、立山町)約430社
■高岡・射水地域(高岡市、射水市、氷見市)約280社
■砺波地域(砺波市、小矢部市、南砺市)約120社
このステッカー知っていますか?
前面ガラスの中央部に貼付されているのが「検査標章」で、車検の有効期間を示します。また、助手席側上部の前面ガラスに貼付されている丸いステッカーが「点検・整備済みステッカー」です。
- 検査標章
- 自動車検査証の有効期間(車検期間)がいつまでなのかを示すもので、一般的に前面ガラスの上方中央部に貼付することになっています。
※この検査標章を表示していなければ、クルマを運行することはできません。
※運転室又は前面ガラスのない自動車の場合は自動車の後面に取り付けられたナンバープレートの左上部に見やすいように貼り付けて表示するように定められています。
- 点検・整備済みステッカー
- 定期点検整備を確実に実施した自動車であることを示すために貼付してあるもので、次回の定期点検整備の実施時期が外から見ても分かるように毎年ステッカーの色を変え実施年月を表示しています。
ちなみに、ステッカーの色は検査標章と同じ色となっており、裏面には定期点検整備を行った整備事業場名や次回の定期点検整備の実施時期などが記載されています。
車検と定期点検整備の違いは何ですか?
簡単に違いを言いますと、車検とは一定期間ごとに行う義務化された検査であり、定期点検整備とはクルマの健康状態を定期的にチェックし、必要に応じて整備を行うことです。車検はあくまでもその時点でクルマの状態が安全面や公害防止面の基準に適合しているかどうか?をテスターや目視などによって検査するものであり、次の車検までの安全性が保証されているものではありません。
それに対し定期点検整備は、クルマのトラブル防止や性能の維持を図るための予防整備ですので、点検で不具合箇所が見つかればきちんと整備を行います。また現状では不具合が出ていなくても、部品の摩耗などにより近々不具合が発生する恐れのある箇所についても故障が発生する前に整備を行いますので一定期間の安全性等がしっかりと確保できます。
トラブルのない快適なカーライフを楽しむためには、定期点検をきちんと受けて、安全性を確認し、悪い箇所は整備しておくことがとても大切なのです。
車検を受ける際の総費用は、どれくらいかかるのですか?
車検の際の総費用は、クルマの点検・整備に必要な技術料金と部品代などの点検・整備料金と、自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料などの税金等諸費用に大別されます。あらかじめ見積りを提示してもらい、整備事業場との合意のうえで車検作業を依頼しましょう。
車検時には点検・整備料金と税金等の諸費用が必要です。
点検・整備料金
点検技術料金 |
定期点検で義務づけられている項目の点検を行う技術料金 |
整備技術料金 |
・点検の結果、整備が必要な箇所の整備を行う技術料金
・お客さまのご用命により行う整備の技術料金 |
部品・油脂代金 |
使用部品.エンジン・オイル等の代金 |
その他 |
点検のためのエンジン、下廻り等の洗浄料金等 |
税金等の諸費用
例:小型自家用乗用車(1,800ccクラスで車両重量1.3t)
自動車重量税 |
車検時に国へ納める税金
24,600円
(エコカー減免対象車以外で新車登録から13年以内の場合) |
自賠責保険料 |
自動車使用者が必ず入らなければならない法律で定められている強制保険の保険料
20,010円 |
検査手数料 |
検査を受け、自動車検査証の交付を受けるための国及び検査法人へ納める手数料
2,100円 |
合計 |
46,710円 |
※24カ月契約の本土適用金額です (令和4年3月末時点の価格です。)
このほか、検査代行手数料や消費税等が必要です。
定期点検整備では、どういうところを点検・整備するのですか?
定期点検整備には1年点検と2年点検があり、故障を未然に防ぐための予防整備、また、ドライバーの安全維持と公害防止のために行うという、大変重要なものです。
2年点検の代表的な点検項目は次のとおりですが、整備事業場では、プロとしての知識と技術を生かしてきびしくチェックし、必要に応じて整備を行います。
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- かじ取り装置
- ・ハンドルの操作具合
・ロッド、アーム類の緩み、がた、損傷の点検
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- 制動装置
- ・ブレーキのきき具合の点検
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- 制動装置
- ・ブレーキ・パッドの摩耗の点検
・ブレーキ・ディスクの摩耗、損傷の点検
・ディスク・キャリパの液漏れ、機能、摩耗、損傷の点検
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- 制動装置
- ・ブレーキ・ライニングの摩耗の点検
・ブレーキ・ドラムの摩耗、損傷の点検
・ホイール・シリンダの液漏れ、機能、摩耗、損傷の点検
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- 走行装置
- ・ホイール・ベアリングのがたの点検
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- 緩衝装置
- ・サスペンション取付部、連結部の緩み、がた、損傷の点検
・ショック・アブソーバの損傷、オイル漏れの点検
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- 動力伝達装置
- ・ドライブ・ジャフトの連結部の緩みの点検
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- 点火装置
- ・点火プラグの状態・点火時期の点検
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- 原動機
- ・ファン・ベルトの緩み、損傷の点検・エア・クリーナ・エレメントの汚れ、詰まりの点検
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- 原動機
- ・排気ガス・テスターを使ってのCO、HCなどの点検
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- 公害防止装置
- ・公害発散防止装置等の点検